「ワクワク賃貸®妄想中」で取り上げられた
「寝湯のある部屋」について検証したい。
はじめに
ワクワク賃貸®研究所・所長の森下です!
ということは、次回は豪華な滝のおトイレでその次は豪華な洗濯機置場ですわね!
「寝湯のある部屋」はどうやって作ろう?
と言っても、ほとんど前回と同じだし、今日はきなこ助手に解説してもらおうかな。
ええ~と、けんちくきじゅんほうの「よーとちいきによるけんちくぶつのよーときせい」は今回の場合も個人で楽しむ分には住居扱いになるから問題ありませんわ!
・・・うん、まあ、解説の中身はそのとおりだね。法律上の規制やマンション管理規約上の規制には抵触しないと考えられます。
とりあえず既存のお風呂場にこのサイズの浴槽をブチ込めばよろしいのではなくて?
特に、マンションで多いのは1216サイズって言って、つまり浴室の一辺が120cmでもう一辺が160cmになっているものだね。
文章の途中は徳毛レジンさんのHPより引用しました!
き、きなこ、いつの間にそんなコネクションを・・・。
出典:浴槽.jp
徳毛裕介社長のお話
この寝湯の事例は、ご自宅での介護用にオーダーメイドしたものですね。
サイズは180cm✕70cmで作成しまして、これは小柄な方にピッタリのサイズですが、もちろんもっと大きなサイズだって作れます。
事例ではエプロン(※浴槽横のカバーパネル)なしのタイプだったので作成費用は40万円程度でした。例えばエプロンが4箇所だとすると、60~80万円程度になりますね。色はホワイトが基本ですが、お好みによりアイボリーやピンクなどもお選びいただけます。色をオーダーされる場合は2万円ほど追加費用がかかりますのでご注意下さい。最後に、この事例ではそうしていませんが、いわゆる「追焚機能」との組み合わせももちろん可能ですよ。
よし、これで浴槽は何とかなったから、あとは実際のマンションをどうやってリフォームして、これを設置するスペースを確保するか、だね。
今回の題材マンションはこちら!
専有面積は33平米で、前回よりはコンパクトな2DKタイプで、昭和50年代の建築だね。
本物のこのマンションも日暮さんにリノベーションを依頼していて、全く違ったものに生まれ変わるんだけど、それはまた別のお話し。
日暮敦子さんの説明
プランAは、バルコニー側に浴室スペースを5畳たっぷり使ってみました。
こうすると寝湯をゆっくりと楽しむだけでなく、窓の外の風景や星空を眺めながら、まるで露天風呂のような空間になります。
夏場はちょっとぬるめのお湯を入れたりすれば、まるでプールサイドみたいな気分も味わえちゃいますね。トロピカルジュースを用意しましょう(笑)
洗面所もバルコニー側にしてビルトインの洗濯機を組み込んで、まるで銭湯や温泉のような広々とした脱衣所に。お風呂上がりの一杯をここで楽しむのもいいですね。
トイレはそのままの位置で、もともとお風呂があった場所はウォークインクローゼットにして、より住みやすくしています。
日暮敦子さんの説明
プランBはお風呂をプライベートな空間として楽しみたい方に向けて作成してみました。ガラスの仕切りなので、明るく広がった空間にも出来ますし、締め切って暗い空間にしてお風呂を楽しむ・・・なんてことも出来ますよ。
このプランでいくならやっぱり浴室内の照明や音響なんかもこだわらないといけませんね!
浴室以外の空間は全体的にオープンな雰囲気にしていて、寝室も引き戸なので開放してビッグワンルームみたいに使ったり、プライベートな個室として使ったり、お住まいになる方によって楽しみ方が変わってくるお部屋ですね。
プライベートなお風呂のプランでは日暮さんの言うとおり、お風呂場の照明器具も調光できるようにしたり、Bluetoothスピーカーを設置したりすれば楽しみ方がもっと広がるなぁ。
でもこれだけのインパクトがあるお部屋なら、絶対に注目されるしライバル物件なんていない状態になるはず。
けっこう強気の賃料設定にしても借りたいっていう人は現れるんじゃないかな。
だから、森下所長にはこのお部屋を2部屋買ってもらって、両方のお部屋を作ってもらうことにしますわ!
研究協力
日暮敦子(ヒグラシ・アツコ)
A.BOX工房株式会社 代表取締役
プロフィール
積水ハウス設計課にて15年間勤務を経て、スカイコート株式会社でワンルームマンションの営業を経験。その後、ハプティック株式会社にて、営業部長としてリノベーションの営業、設計施工管理を担当。2012年3月にA.BOX工房株式会社を設立、年間100部屋のリノベーション施工、近年は人気のシェアハウスも多く手がける。
連絡先
E-Mail a.box.koubou@gmail.com
URL https://abox-kb.com/
文:森下智樹
イラスト:みのもけいこ
企画・監修:久保田大介