ショールームで飼育する魚の購入
鶴瀬駅から徒歩10分の住宅街にあるアクアハウス2号は、ショールームとして私自身が実験的に使用することにしました。。
前回は「なぜショールームをつくることにしたか」というところから始まって、大型水槽や家具を買う過程をお伝えしました。
その続きをお話します。
今回、ショールームをつくるにあたり、大きな魚を導入したいと考えました。
ショールームですから、小さな魚ではインパクトに欠けます。
そこで老舗水槽メーカーのカンテツさんに大型水槽2本の製作を発注したあと、飼育する魚を購入するため、アクアハウス1号の入居者Yさんご夫妻と一緒に、首都圏屈指の巨大魚が揃うお店「ベイサイドアクア」さんを訪問しました。
ベイサイドアクアさんの社長さんは、まだお若いのにとんでもない魚のストックをしておられます。
たとえばアジアアロワナにおいては、最高500万円の値を付ける美魚がいました。
超マニア向けニッチ市場のお店という感じです。
そういう意味では、私の考えるアクアハウスもマニア向けニッチ市場なので話が合い、魚談義も弾みました。
私は、そこで、気に入った個体3匹(※後述します)を売約しました。
そして売約した魚たちは、ショールームの水槽が整うまでベイサイドアクアさんが預かってくださることになりました。
ショールームで飼育する魚たち
購入に際し、最優先で選んだのはアジアアロワナです。
アジアアロワナはアクアハウスの看板魚にするには絶対外せないと思っていました。
マニアの中には賃貸物件でアロワナを飼いたいけど大型水槽が置けなくて我慢している方が多いのでは?と思っています。
その方たちにアピールしたいですし、動画や写真を撮影するにもアロワナはやはり絵になる魚です。
2019年9月現在、アクアハウスのウエブサイトに掲載している写真は外部から購入したものですが、今後は自前の魚たちや、入居者の魚たちで飾りたいと思っています。
その第一歩としても、アジアアロワナは重要だと思いました。
もうひとつ購入したのは高級エイのダイヤモンドポルカです。
こちらは雌雄1匹ずつ購入しました。
選んだ理由は単純で、アロワナと同じぐらい好きだからです(笑)。
ショールームは、アクアハウス・プロジェクトを発展させていくために必要な場所ですが、私自身が大好きな世界を表現していく場でもあります。
ちなみに今回カンテツさんに発注した水槽は1800mm×700mm×600mmのサイズと1800mm×600mm×600mmのサイズの2本でした。
ショールームにはスペック的にもっと大きな水槽が置けるのですが、それは、アクアハウスプロジェクトがもう少し成功した時まで待って、今回は限られた予算の中で頑張ってみることにしました。
ところで、今回ベイサイドアクアさんにご協力いただいたのは1本の水槽に入れる魚で、もう1本では何を飼育するか構想中です。
ショールームは常に進化させていくので、最後まで完成のないものだと思っています。
水槽搬入時にトラブル発生!
さて、魚たちを売約し、あとは大型水槽の完成を待つばかり。
その水槽は9月上旬に完成し、アクアハウス2号に搬入されました。
ところが設置する段になり、大きな問題が発覚しました。
私のアクアハウス2号のショールームスペースは、元・美容室だったところで、内装工事会社さんに原状回復工事をしていただく際、その床をはがし、床下にあった土間を左官作業で強化してもらっていました。
このとき内装工事業者さんからは「車を保管できる強度」だと聞いていたので、大型水槽2本置いても大丈夫なことには自信があったのですが、カンテツさんが設置作業をしてくださった際、厳密に水平でないことが発覚したのです。
カンテツさんの話では、セルフレベリング材を使用し水平にする必要があったとのこと。
まだまだノウハウ不足と言わざるを得ません。
話は少しずれますが、その後、セルフレベリング材について自分でも調べてみましたら、コストは左官屋さんのモルタル塗装に比べかなり高く、まだ強度をつくるためには何層か重ねないといけないと知りました。
ただし、モルタル塗装の上にセルフレベリング材を塗って仕上げれば、セルフレベリング材を何層も塗るよりコストは抑えられるとのことです。
また新築もできる建設会社の社長さんから聞いた話では、私がお願いしたような内装工事会社さんが使う左官屋さんはなかなか水平面をつくれないけれど、その社長さんが依頼する「土間屋」さんという方たちに依頼すると、モルタル塗装でも水平面がつくれるということでした。
コストを考えると、どうやらそれが一番安いようです。
これは今後のアクアハウスづくりのために、とてもいい勉強になりました。
ともかく大型水槽は届いてしまいましたし、魚たちもいつまでもベイサイドアクアさんに預けておくわけにはいかないので、今回は何とか脚部を調整してもらい、ガタつきを最小限に抑えていただくことにしました。
そのほかの問題
今回、ショールームをつくるにあたり、直面した問題はほかにもありました。
その中から2点お伝えしたいと思います。
1、給排排水に関する問題
大型水槽には当然ながら大量の水が注入されます。
通常の家庭用のお水を供給すると、パイプの太さから給水できるスピードがかなり落ちます。
これはある程度仕方がないと思いますが、人によっては、なかなか水槽に水が貯まらないことにストレスを感じるかもしれません。
しかし、このための工事をするとなるとコストがかなりかかりますし、給水にはお湯も必要なため、私のショールームではお風呂からお湯を引くことにしました。
お風呂の蛇口にホースが付けられるように加工してみました。
また、排水も室内の排水溝に直結できれば管理が楽になります。
私のショールームは、そこまでの設備がないのですが、ちょうど家のすぐ外に排水溝があるため、そこから流すことにしました。
リフォーム版のアクアハウスではこのあたりが限界かなあと感じています。
2、結露の問題
大型水槽2本を設置してまだ日が浅いので、どのくらいの結露が出るかわかりません。
ただ、大量の水があり、室内は湿気がたくさんですから、カビが生えるリスク、結露のリスクは高いと思います。
現段階では、美容室として使われていた当時の換気扇と業務用エアコンがあるので、それらを活用し、空気を少しでも循環させるようにしていくようにしたいと思います。
それで足りなければ、除湿器を活用したり、換気扇を増設したりすることになるかと思いますが、様子を見ながら取り組んでいくつもりです。
今後の活用方法
自分自身で実際にやってみると、このように多くの問題にぶち当たります。
しかしひとつひとつ克服していくことで、「賃貸物件でもこんなことができる!」という見本とすることができます。
また問題を完全に解決しようとすると大変なコストがかかりますが、そのコストは家賃に乗せることで回収を図ることになるので、「廉価な家賃で、とことん楽しむ」という考え方に反します。
ですので、そのバランスを上手に図っていく必要があります。
お金がたくさんあって、アクアハウスを購入できる方はそれを極めればよいのですが、私が目指しているのは、特別収入が高くなくても趣味を楽しめる家づくりです。
そのためにも、このショールームの運用を通して、ノウハウをしっかり蓄積していこうと思います。
文:アクアハウスオーナー MASA
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