「毎日ワクワク、楽しみながら暮らせる賃貸物件」=略して「ワクワク賃貸物件」を妄想するとき、よくやることがある。
それは家の設備や間取りで何かひとつだけ飛び抜けて豪華にすることを考えてみることだ。
「一点豪華主義」と言ったらちょっとカッコいいか。
いたってフツーの物件だけど、たとえばキッチンだけはやたら大きいとか(※「妄想001」がそうだ)、トイレが超豪勢だとか、ひとつだけ集中的にコストをかけ豪華にしてみる。
そんな家はそうそうないから、実現したらとても面白い。
ところで超豪勢なトイレと言って思い出したのだが、「多機能トイレ」というトイレがある。
公共施設に設置されていることが多く、駅などでは「向かって右側は多機能トイレです」などとアナウンスが常時流れているが、僕はそれ、「滝のおトイレ」だとずっと思っていた。
男が小便をするところが滝みたいに水が流れているトイレを想像してたのである。
今思うと恥ずかしい話だが、「滝のおトイレ」付きの家があったらワクワク住宅の仲間入りだろう。
話を「一点豪華主義」に戻す。
今日はお風呂を豪華にしてみることを妄想してみた。
豪華なお風呂というだけで、いろんなものが思い浮かぶが、自分が一番「あったらいいな」と思うのは「寝湯」がある浴室である。
温泉や健康ランドに行くとジャグジーだとか打たせ湯だとか、さまざまなお風呂があるけれど、一番好きなのが寝湯だ。
あおむけに寝転んで、ぬるめのお湯につかりながら、ぼ~っとしてのんびり寛ぐ・・・そのゆったりさかげんがたまらない。
聞くところによると、寝湯は健康にもいいらしい。
水圧があまりかからず、全身を支える筋肉や関節などが一時的に重力から解放されるので、リラックス効果が高いそうだ。
ベッドの長さ(200cmほど)と同じぐらいのスペースを必要とするし、すぐにお湯が冷めるイメージがあるから追い焚き機能もほしい・・・そんなふうに具体的に考えていくと難しそうな気がするけど、でも家に寝湯があったらうれしいなあ。
仕事でイヤなことがあっても「家に帰ったら寝湯が待ってる!」と思うと頑張れそうだ。
休日は朝から寝湯につかったら二度寝気分を味わえる。
毎日のお風呂がワクワク楽しいものになるなんて、とっても贅沢だと思う。
想像してたら欲しくてたまらなくなってきたので、「ワクワク賃貸研究所」に研究依頼をしてみよう。
実現できる可能性はあるのだろうか?
文責:久保田大介
イラスト:コミック堂