「菓子工房付き住居」をコンセプトにした部屋づくり
「ワクワク賃貸」ではこれまで「菓子製造許可が取れる賃貸住宅」をテーマとする記事を、いくつかのコーナーで配信してきました。
それを一覧できるようにするため、新たにこのテーマのカテゴリーを設けましたが、オリジナルの記事も配信していこうと考えています。
オリジナル記事・第1号となる今回は、京王線「桜上水」駅(東京都世田谷区)近くで現在新築中の賃貸マンション「wdsビル」の1室を、すぐに菓子製造許可が取れる部屋として設計しているという情報をお届けします。
「wds」ビルのコンセプト
「wdsビル」は「クリエイターのためのSOHO」をコンセプトに新築中の物件で、駒田建築設計事務所が設計を担当しています。
“クリエイターが住まいながら仕事がしやすい環境” とはどのようなものか、さまざまな角度から検証し建築している賃貸マンションで、2022年10月末に完成する予定。
完成後「ワクワク賃貸物件集」に掲載しますが、1階の1部屋を「菓子工房付き住居」にしているので、本コーナーではその部屋に焦点を当て、先にご紹介します。
「wdsビル」の「菓子工房付き住居」
「wdsビル」で菓子製造許可が取れるように設計された部屋は102号室です。
京王線「桜上水」駅から徒歩2分と、立地に恵まれた場所に建てられている「wdsビル」ですが、102号室は道路に面していて、料理教室として使うのにも適しています。
部屋の専有面積は34.44㎡で、間取りは1LDKです。
このLDK部分が菓子工房となっています(※駒田建築設計事務所が世田谷区保健所と事前打合せ済み)。
大きなポイントは
- LDK内にキッチンシンクとは別に洗面台を設けたこと
- トイレからLDKに直接出入りしないよう、空間(前室)を設けたこと
- 床を土間にしたこと
の3点です。
LDKと居室の間には450mmの段差があり(ステップがついています)、そこで菓子づくりの場と生活の場とが区切られています(保健所の許可を得るために引き戸もつけてあります)。
102号室を「菓子工房兼住まい」として利用いただくためには、菓子工房にあるキッチンとは別に、居室にもキッチンが必要となります。そのため居室にはミニキッチンを設置します。
本来はトイレも菓子工房に設けたトイレは生活用には使えないので、居室にもうひとつ必要になりますが、単に菓子工房として使いたいという方や、部屋全体を料理教室としたい方もおられるだろうと考え、2つめのトイレは設けていません。
ここで暮らすことを希望される方は、シャワーブース(※ワークスペースを広く取るため、浴室はなく、シャワーブースのみとなっています)の前にある洗濯機置場にトイレを設置し、洗濯機置場をクローゼットスペースに移すと、リーズナブルにトイレ増設工事ができます。
この場合、設置したトイレの原状回復は不要です。
給排水の設備工事は後からでもしやすいように当初から設計されています。
なお、全体を料理教室として使われるケースを想定して、居室部分も土間にしてあります(ご入居後、ご自身でフローリング等を貼ることができます)。
また、LDKの横にウッドデッキを敷いたテラスがあるので、できたてのお菓子をそこで食べたら気持ちがよさそうですね。
「wds」ビル102号室の募集条件
「wdsビル」は2022年10月末に完成予定で、9月下旬より一般募集を始める予定にしています。
しかし102号室だけは完成前に本コーナーで「空き待ち」登録を受け付けさせていただくことになりました。
以下、主な募集条件をお知らせします。
【「wdsビル」102号室募集条件】
- 敷金:1ヵ月 ※料理教室として全体利用される場合は3ヵ月
- 礼金:1ヵ月 ※料理教室として全体利用される場合は別途消費税
- 賃料:165,000円 ※料理教室として全体利用される場合は別途消費税
- 共益費:5,000円 ※料理教室として全体利用される場合は別途消費税
- 契約期間:2年間
- 保証会社:要加入
- 更新料:新賃料の1ヵ月分 ※料理教室として全体利用される場合は別途消費税
- 火災保険:要加入
その他、ご不明な点がありましたら、「空き待ち」登録の応募ページから気軽にお訊ねください。その際、自由記入欄に「wdsビルについて」と書いていただけるとありがたいです。
なお「空き待ち」登録をしてくださった方々を「先着順」で対応はいたしませんが、入居申込みくださる場合は「先着順」でお話を進めさせていただく方針と伺っています。ご登録後、編集部からメールでご連絡さしあげますが、登録をしたから申込みをしなければいけないということではありませんので、ご安心ください。
皆様のご登録をお待ちしています。
文:久保田大介