《 菓子工房賃貸推進プロジェクト 》Vol.027

自前の菓子工房の使っていない曜日や時間帯を利用してくれるシェアメイトを募集してみませんか?

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自前の菓子工房で使っていない時間帯はないですか?

Vol.026の記事でご紹介した、シェア利用できる菓子工房

念願の菓子工房を持てたのはいいけれど、「毎月家賃を支払い続けるのがなかなか大変・・・」と言われる方がよくいらっしゃいます。
保健所の営業許可を受けて菓子製造販売業を始める前までは、菓子工房をつくることで精一杯で、どうやって売上を上げていくかは考えていたものの、家賃や光熱費などランニングコストが思いのほかかかることにあまり気がいっていなかったという方は少なくないようです。家賃を支払い続けていくことの大変さは想像していたものの、事業がスタートしてようやくそれを強く実感するということはよくあることです。
そんな方にオススメしたいのが、使っていない曜日や時間帯を利用いただくシェアメイトを探すという方法です。
今回はこの方法について、詳しくご案内したいと思います。

菓子工房シェアとは?

菓子工房シェアとはひとつの菓子工房を複数人が共同で使うことです。
よくシェアキッチンと混同される方がいらっしゃいますが、シェアキッチンとの違いは、共同で使う人(=シェアメイト)は1人ないし2人に限定されていることです。
菓子工房内にはそれぞれが自分自身の冷蔵庫やオーブンレンジ、調理用具などを置くことができ、スペースがある程度広ければ、同時に作業できるので、24時間365日自由に使えます。スペースが狭い場合は、曜日や時間帯を分けて利用します。
同じ菓子工房であっても、保健所の営業許可はそれぞれ取得することができます。
「調理用具や食材をいちいち持ち込まないといけない」、「使いたいときに予約できるとは限らない」といったシェアキッチンのデメリットを克服する手段として有効ではないかと、私は考えています。

シェアメイトを募集してみませんか?

菓子工房シェアについては、これまでVol.013Vol.015Vol.017Vol.020の記事で提案してまいりました。
今回の提案がこれまでと違うのは、すでに自前の菓子工房を持っている方に、利用していない曜日や時間帯を使ってくれるシェアメイトを募集しませんか?とお誘いしている点です。
シェアメイトに利用いただくことで一番のメリットは、自分自身の家賃負担が大幅に軽減されるということ。
ほかにも、同じ志を持つ人と接することで、悩みを話し合えたり、つくったお菓子を試食してもらって意見をもらえたり、販路を共同開発できたりなど、さまざまなメリットがあります。
シェアメイトに支払ってもらう家賃は、利用してもらう日数によって計算する考え方もありますが、工事費、敷金等の初期投資をしてきた分、負担いただく割合を大きくしても問題はないように思います。
人と一緒に作業しても気にならなければ、フル活用できるとうたえ、シェアメイトは探しやすいですが、「人と一緒はちょっと・・・」という方であれば、曜日や時間帯を分ければよいです。
シェアメイト探しは、知り合いに声をかけるという方法のほか、「ワクワク賃貸」編集部にご相談いただけたら、菓子工房の空き待ち登録者さんたちに呼びかけることもできます。
状況によっては記事を書いて広報することも可能です。

シェアメイトを募集する際に検討いただくこと

Vol.015の記事でご紹介した、シェア利用できる菓子工房

実際にシェアメイトを募集してみようと思われたら、次のことを事前に検討しておくのが望ましいです。

オーナーさんや管理会社さんに、シェアメイトと共同利用してもいいか、確認する
すべてのオーナーさん、管理会社さんがシェアをOKしてくれるとは限りません。
おそらくシェアキッチンと混同される方が多く、「不特定多数の方が出入りするのは望ましくありません」などと言って誤解されたまま、断られてしまうこともあるでしょう。
「ワクワク賃貸」編集部にご相談いただいた場合は、オーナーさん、管理会社さんとの交渉をお手伝いすることもできます。

シェアメイトが利用できる曜日や時間帯を決める
24時間365日利用できるとすると、シェアの希望者は増えますが、人が同じ場所にいる環境で作業するのは苦手という場合は、自分が使わない曜日や時間帯を決めて、そこを使ってくれる方を募集するとよいでしょう。
たとえば、自分は平日しか使わないので土日を使ってくれる方を募集する、自分は昼間しか使わないので夜間使ってくれる方を募集する、などの方法があります。

シェアメイトが菓子工房に置ける物を決める
シェアメイトにとって、シェアキッチンと異なる利点は自前の調理用具等を置いたままにできることです。
冷蔵庫やオーブンなどは自分のものを置きたいという方もたくさんおられます。
しかし菓子工房のスペースには限りがあるので、どこまでなら置いていただくことができるか、事前によく考えておきましょう。

シェアメイトがつくるお菓子の種類を決める
たとえばご自身がグルテンフリーのお菓子をつくっているのであれば、シェアメイトには小麦を使わないお菓子をつくる方を選んだほうが無難です。 つくるお菓子の相性というものがあると思いますので、この点はよく考えておくといいと思います。

利用条件を決める
契約の種類(定期借家契約、普通借家契約の2種類があります)、契約期間、保証金、賃料、共益費など、利用条件を決めておきます。 菓子工房シェアに相場のようなものはないので、どんな条件だったら自分も申し込むかなど考えながら定めるのがいいと思います。

シェアメイト探しの手順

最後に、「ワクワク賃貸」編集部で菓子工房シェアメイト探しを依頼された場合、どのような手順で募集をするか、ご案内します。
はじめに募集条件を決めるサポートをいたします。
前述した検討項目をひとつずつ整理し、この条件ならシェア利用希望者さんが現れるだろうという内容をご提案します。
募集条件が決まったら、どんな菓子工房なのか、どんな場所にあるのかを知っていただくために、現地見学会を開催しています。
現地説明会には菓子工房を持っている方自身にも参加していただき、シェア利用希望者さんと会っていただくようにしています。直接お会いして、お人柄やつくっているお菓子のことなどを聞けば、シェアメイトを決定する際の大きな判断材料となります。
現地見学会を経て正式に利用希望くださった方と契約したい場合は、契約手続きを行います。
上記のサポート業務について、「ワクワク賃貸」編集部の報酬は、募集条件設定サポートから現地見学会開催までが50,000円(税別)。
契約できたら成功報酬としてシェア賃料の1ヵ月分(税別)をいただきます。
なお、お持ちの菓子工房のエリアが編集部から遠い場合は、シェアメイト探しのお手伝いをできないことや、報酬を上げていただくことがありますので、ご了承ください。
その点も含め、まずは下記メールバナーを使ってお問合せください。
ご質問がありましたら、同じメールバナーを使って、気楽にお訊ねください。
ご連絡をお待ちしています。

文:久保田大介

  • この記事を書いた人

久保田 大介

『ワクワク賃貸®』編集長。有限会社PM工房社・代表取締役。 個性的なコンセプトを持った賃貸物件の新築やリノベーションのコンサルティングを柱に事業を展開している。 2018年1月より本ウェブマガジンの発行を開始。 夢はオーナーさん、入居者さん、管理会社のスタッフさんたちがしあわせな気持ちで関わっていけるコンセプト賃貸を日本中にたくさん誕生させていくこと。

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