土間の楽しい使い方～部屋全体の約半分が土間になっている賃貸マンション

近年、人気が高まっている“土間のある暮らし”。
靴を着脱するにとどまらず、大量のスニーカーをショップのディスプレイのように収納したり、自転車を持ち込んだり、DIYスペースにしたりと、玄関の域を超えた楽しみ方ができるのが土間の魅力です。

そんな土間ですが、戸建てやリノベマンションではよく見かける一方、築浅の賃貸マンションでお目にかかれる機会はなかなかない。
賃貸派としては残念に思っていたところが……荻窪にそれはありました！
しかも“専有面積の約半分が土間”という、身震いしてしまいそうな大胆な間取り。
土間LOVERの方に贈る、「ワク賃022」をご紹介しましょう！

この物件の土間がどれだけ大きいのかは、間取り図を見てもらうと一目瞭然。
なんと６帖もあるのです。

玄関を入ると土間が奥まで続いていて、右側を覗いてみると……

この広々とした土間空間が現れます！
もちろん土足のままこの空間まで入れますし、床が汚れたり少し濡れたりは気にしなくてOK。
さらに、すぐ横には洗面台とバスルームがあるので、便利に使えそうですね。

また、こちらは半地下になっている１階の物件。
本来であればオートロックを開けて、内廊下を通って玄関から入るのですが、裏技があります。
正面の窓は道路に面しているので、なんとここから直接土間に荷物を出し入れできるのです！
共用部を汚す心配もなければ、ぐるりと回って玄関から入る手間もなし。
大きめの窓なので、ゴルフバッグや大きなクーラーボックスなどはもちろん、自転車もそのままイン！

そして、一般的な土間だと、玄関入って横に細長いイメージが強いかもしれませんが、こちらは使いやすそうな四角形。
だからこそ、いろいろな使い方に対応できます。
そこで今回は土間の使い方をあれこれ考えてみました。
さあ、妄想タイムスタートです！

まず、アウトドア系の使いこなし。
キャンプやBBQが好きな方は、かさばるアウトドアグッズをラフに置くことができるし、多少汚れたままでも気にする必要なし。
テントに付いた汚れの掃除もここでなら気兼ねなくできますね。

また、釣りやサーフィンなど水に濡れたものを窓から直接土間に入れられて便利そう◎
水に濡れて砂のついたサーフボードやウェットスーツをドサッと室内に持ち込んでメンテナンスや洗濯ができるので、個人的にはサーファーの方に重宝されるのではと思います（荻窪に住みながらサーフィンを楽しむ人がどれぐらいいるのかは疑問ですが･･･苦笑）。

また、自転車を何台も置いてメンテナンスするにも、スペース的には十分です。
このクールな空間に整然と並んだ愛用の自転車。
それを眺めながら暮らせるなんて、自転車LOVERにはたまりませんね。

次の妄想はコレクターの方の使いこなし。
見せる収納を壁一面に巡らせて、本やフィギュア、多肉植物などをディスプレイしてコレクションルームのようにも使えます。
スチールラックや既成の収納家具を置いてもいいし、ラブリコなどのDIYグッズを駆使して棚を自作してもいいですね。

これだけの広さがあるので、ジオラマやミニ四駆コースを据え置きしておいても邪魔になりません。
そう、愛するものたちを出しっぱなしにできる幸せがここにはあるのです！

また、洋服が大好きな方は土間全体をショップに見立てて、おしゃれにディスプレイしてもいいかも。
洋服、靴、アクセサリー、バッグを美しくディスプレイし、大きな姿見を置けば、自分だけのセレクトショップの完成♪
土足OKの土間ゆえに、靴を履いた全身コーディネートを鏡でチェックできるのも好ポイントです。

さあ、お次はペットのいる暮らしを妄想。
こちらのマンションは鳴き声の出る犬や猫は飼育禁止ですが、うさぎやハリネズミ、熱帯魚、爬虫類などの鳴かない動物は飼育OK。
壁一面に水槽を設置してオリジナルのアクアリウムを作ってもいいし、土間の半分くらいを仕切って、うさぎを半放し飼い状態でのびのび飼うのだっていい。
水の入れ替えや掃除の際に汚れを気にしなくていいのも◎

最後はビジネスシーンを妄想してみましょう。
こちらのマンションはSOHO利用にも柔軟に対応。
手芸やアクセサリーなどの作家さんなら、土間をアトリエとして使い、職住一体の暮らしを送ることもできます。
窓から室内に物を搬入できることを考えると、着ぐるみやのぼりなどの大きなグッズを保管する必要があるイベント系のお仕事の方にも便利そう。
また、土間からは居住スペースが丸見えにならず、生活感をシャットアウトできるので、テーブルセットを置いて打ち合わせスペースとして使うのにも適しています。
靴を脱がずに入ってもらえますしね◎

ああ、妄想しがいがありますね、土間のある暮らし。
ただの６帖の洋室があるよりも、使いこなしや楽しみ方が無限に広がってワクワクします♪

さあ、土間の妄想が膨らみすぎて夢見心地になったところで、居住スペースもしっかり確認しておきましょう。

8.8帖の洋室はコンクリートに囲まれたクールな空間。
ベッドを置くとソファは置けなそうですが、そのどちらか＋テレビなら置けそうです。
土間の使い方も含めて、ここでの暮らし方をじっくり妄想してから家具を新調したいですね。

洋室は南向き。
マンションの南側は川に面していて正面の建物とはしっかり距離があるため、１階とは思えない陽当たりの良さでした。
ただ、正面は川沿いの歩道で、通行人とバッチリ目が合ってしまう距離感ゆえ、備え付けのブラインドを活用する方がいいかも。
ブラインドを閉めても明るさはしっかり確保できていましたよ◎

そしてお気づきかもしれませんが、バルコニーはありません。
窓際に室内物干しが設置されているので、そちらを利用しましょう。
室内干しとはいえ、この陽当たりですし、南北に窓があって風が抜けるので、そこまで問題なさそうです。
もちろん、浴室乾燥機を活用しても◎

窓側から見てみると、コンパクトなキッチンがあります。
冷蔵庫を置くなら写真の左側の壁沿いですね。

こちらのマンションはオール電化なので、コンロはIH。
作業スペースはコンパクトですが、IHコンロはフラットで作業スペースとしても活用できるので、自炊派にはうれしいポイントです。

こちらは土間に隣接したパウダールーム。
洗濯機置場がないなと思ったら……

洗濯機置き場は玄関入ってすぐ左にありました。
洗濯機がないとパウダールームがスッキリしますね♪

浴室は1216サイズのバスタブでゆったりしています。
浴室乾燥機や追い焚き機能も備わっていますよ。

そして、トイレは土間と洋室の間にありました。

ちなみに、こちらのマンションは設備面も充実。

玄関扉はデジタルキーとシリンダーキーのダブルロックシステム。
オートロックや防犯カメラも完備していて、女性のひとり暮らしでも安心できそう◎

また、暮らしに欠かせないインターネットとWi-Fi環境も完備。
うれしいことに無料で利用できます！
しかも、最大速度が1GBと通信速度もしっかり確保。

……と、大胆な広さをもつ土間が主役でありつつも、現実的な暮らしを考えた時に過不足がないという点も魅力な物件なのです。

そうそう、土間に下足入れとオープンラックは備わっていますが、大きめの収納はありません。
お気に入りの置き家具を持ち込んで、自分色のコーディネートを楽しんでしてくださいね♪
とはいえ、専有面積が約30㎡とコンパクトなので、ミニマリストなふたり暮らしやアツイ趣味をお持ちのシングルの方にピッタリかと！

こちらのマンションの最寄り駅は、JR中央総武線と東京メトロ丸の内線が乗り入れる「荻窪」駅。
南口仲通り商店街をひたすらまっすぐ歩くこと約６分、というシンプルな道のりです。
コーヒーショップやこじんまりした飲食店が連なり、ほどよく人通りがある商店街なので、帰りが遅い日も安心ですね。

そしてマンションがある「荻窪」駅南側は、個性的な個人店が点在する住宅街が広がる一方、駅の北側には「西友 荻窪店」や郵便局、飲食店などが充実している「荻窪タウンセブン」、駅には「ルミネ荻窪」などの大型商業施設もあって、買い物するにも不便はなさそうです。

さらに丸の内線の「荻窪」駅は始発駅。
行きは座れるし、帰りは寝過ごすこともない。
都心に通勤する方の強い味方になってくれそうですね。

土間がある賃貸物件もさながら、さらに土間の広さは専有面積の約半分というインパクトある物件は、なかなかお目見えすることがありません。
「ワク賃貸022」で広い土間がある部屋は１階の２室ですが、現在は満室。
「いつか土間ライフを……」と夢見る方、そして「そのほかにも面白い土間物件情報があれば教えてほしい！」という方は、当ウェブマガジンの「空き待ち」システムにご登録いただければ情報お伝えしますので、ぜひご活用くださいね！

文：シマムラアサミ